貴女は僕の運命の人ではありませんでした
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次の日。
俺は朝からグランドで子供達の指導をしていた。
子供は昔から大好きだから、全く苦にはならない。
ただ、その親たちが厄介・・・
うちのチームはそこそこ強くて、我が子を試合に出してもらいたいばっかりで媚びをうる親もチラホラ・・・
まるでオーディションママのよう・・・
今日の相手チームは・・・と、ドカっとベンチに座って、チーム情報が書かれた紙に目を通す。
うわっ・・・強いチームだし。
今年まだ負けなしかよ・・・一気にテンション下がるわ。
「監督!!相手チームきましたぁ!!」
子供達のそんな声に・・・
俺は何も考えずに・・・
無意識に・・・
顔を上げた。