貴女は僕の運命の人ではありませんでした



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「わぁぁぁぁぁ!!!凄いっ!!」




「でしょ?ココ、俺が大学の頃に部活のトレーニングでよく来たトコなんだよ」




「凄い凄い凄い!!一面夜景じゃんっ!!」




・・智香さんを連れてきたのは、さっきの和食屋から車で一時間位のトコで、俺の大学のすぐ近くの小高い公園。


小高いって言っても割と高くて、360度一望できる。


この公園・・・っていうか、この山は電灯もないから夜景がより映える。




「アレが俺が通ってた大学で、毎日練習終わったらみんなでココまで走らされてさぁ...ふもとからココまで結構キツイんだよね。」



「...でも、この夜景で癒されるって感じ?」




「そうそう。そんな感じ。あ、あそこまで行こうよ♪」




俺は、夜景が一番綺麗に見えるポイントを指して、そこに向かおうとした。




「あ...伊東くん!ちょっと待って!!」




智香さんの方へ振り返ると、智香さんは俺から数m離れた所で立ち止まっている。




「どしたの?」




「...ごめん、あたし、目が悪くて。一応コンタクトはしてるんだけど、ココ、暗いから足元見えてないの...だからゆっくり歩いてもらえると助かるかも...」




「そうなんだ?ごめんね、気付かなくて...」




俺はゆっくり智香さんに近付いた。




「ありがとう♪」




智香さんは、俺の姿がはっきり見えたのか安心したような顔でニッコリとそう言った。




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