貴女は僕の運命の人ではありませんでした
相手チームの子供達が一列にならんで、「こんにちは!!お願いします!!」と、帽子を取って大きな声で俺に挨拶をする。
そんな大きな声じゃなくても聞こえるってば。
って、少年野球は礼儀も学んでるからそういう挨拶は当たり前で・・・
俺も立ち上がって、帽子を取って挨拶する。
「今日はよろしくね・・・暑いけどお互い頑張ろう!」
そう言って、一列にならぶ子供達の奥に、何気なく視線がいった。
向こうから、相手チームの監督、コーチ、親御さんたちがぞろぞろと歩いてきている。
15人はいるだろう・・って中で、
俺の視線は・・・一点だけに集中した。