貴女は僕の運命の人ではありませんでした
結局試合は9-0で負け。
試合中、その“彼女”に気をとられていた訳じゃない。
野球とソレは別だし。
うちのチームだって強いはず。
でも相手チームの練習量は半端ないってわかる。
俺の監督としての力も・・・まだまだだって気付かされた。
試合が終わり、相手の監督と軽く世間話を交わして、さり気なく“彼女”の姿を探す。
・・・いない。
もう帰ってしまったのか。
次はいつ会えるかわからないのに・・・
俺は、残念な想い半分、諦めの想い半分でグランドのトイレに向かった。