時代を超えて..~幕末の恋~
百合奈は、あたしの制服の袖を震えた手でガッシリ掴んで廊下の方に向かって行った
元気な子なんだけど、心霊とかは意外に駄目なんだよね…
廊下を進んでも進んでも、人がいる気配は全くなかった
「雪比奈…もう外に出ない?」
百合奈は泣きそうな目で、訴えてきた
『でも…もうちょっとだけ……あ、この部屋見てみよ??』
あたしは百合奈の手を強引に引っ張って、一つの部屋に入っていった
その部屋には、
「何…これ…?不気味……」