時代を超えて..~幕末の恋~
その部屋には禍々しく妖艶な、ぼんやりと紫の光を放った古い刀が二つ置いてあった
『なんで二つ…??まるであたし達を待っていたかのように…』
「怖い事言わないでよ!!雪比奈………百合奈、怖いもの嫌いなんだからねっ!!」
百合奈の顔は引きつっていた
『……まぁそうだよね…こんな不気味な所にはいない方がいいね』
「うん…じゃあ帰ろ…」
『きゃっ!!!!!』
あたしは部屋から出ようと、足を動かしたら運悪く何かに躓いて転んでしまった
百合奈も一緒に転んでしまい、目を開くとあたしと百合奈の手のひらには古い刀があった
バァ…