時代を超えて..~幕末の恋~
第二章
幕末
『ん…………』
頬にザラザラとした砂がくっついた
ここは……?
目を開いたら、いつの間にか外に出ていた
ゆっくり起き上がったら、乗り物酔いになったかのように頭がグラグラした
さっきの古い建物の外…というのはなんとなく雰囲気でわかるけど、明らかに何かが違った
近くに建っている建物が全て木造建築でできていた
電柱もなくて、コンクリートもなかった
道を歩いていく人達はみんな着物を着ていた
【タイムスリップ】…………
不意(ふい)に頭によぎった
まさか…ね…そんなはずないよ…