Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
*****
まだ文化祭で賑わっている学校の中を、人を避けながら門の外に向かって足を進めた。
本当はまだ京ちゃんと一緒にいたかったけど、もう病院に戻る時間。
門の外に出ると少し先に見慣れた白の乗用車を見つけ、私は助手席に乗り込んだ。
「楽しかった?」
「うん、すっごく楽しかった!!」
「フフフ、聞かなくてもまりあちゃんの顔を見れば一目瞭然だけどね」
「真由さん…ありがとう」
「いいのよ、気にしないで。私たち家族でしょ?」
「うん」
私が外出できたのは真由さんのお陰。
私が病室で1人になりたいといってから暫くして、病院から連絡を受けた真由さんが病室に入ってきた。
泣いて上手く喋られない私の言葉を一つ一つ根気よく真由さんは聞いてくれた。
話を聞き終えると真由さんは「分かったわ」と言い病室を出て行ってしまった。
まだ文化祭で賑わっている学校の中を、人を避けながら門の外に向かって足を進めた。
本当はまだ京ちゃんと一緒にいたかったけど、もう病院に戻る時間。
門の外に出ると少し先に見慣れた白の乗用車を見つけ、私は助手席に乗り込んだ。
「楽しかった?」
「うん、すっごく楽しかった!!」
「フフフ、聞かなくてもまりあちゃんの顔を見れば一目瞭然だけどね」
「真由さん…ありがとう」
「いいのよ、気にしないで。私たち家族でしょ?」
「うん」
私が外出できたのは真由さんのお陰。
私が病室で1人になりたいといってから暫くして、病院から連絡を受けた真由さんが病室に入ってきた。
泣いて上手く喋られない私の言葉を一つ一つ根気よく真由さんは聞いてくれた。
話を聞き終えると真由さんは「分かったわ」と言い病室を出て行ってしまった。