Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
光の中の温もり
治療が効いているのか、以前よりも病院で安静にしているからか、私の病状は落ち着いている。
だけど、大津先生曰く良くなっている訳ではないらしい。
病は気からってよく言うし、今は精神的に安定しているだけなのかもしれない。
「いつ降るかな?雪……」
「最近気候がおかしいみたいだから、どうだろうね」
「真由さんは雪が大好きだもんね」
「元々好きだったけど、雪のお陰でまりあちゃんと仲良くなれたから、今では大好きよ」
初めてお父さんに真由さんを紹介された日、私は複雑な気持ちを胸に秘めていた。
お父さんには言えなかったけど、正直真由さんに会いたくなかったし、私のお母さんは1人で十分だと思っていたから。
でも、真由さんと話しているお父さんの顔は幸せそうで、真由さんも私に気を遣って一生懸命話し掛けてくれて…真由さんは凄くいい人で複雑な思いは増していくばかりだった。
そんな私の思いは2人にも伝わっていたと思う。
そんな時、レストランの窓ガラスから夜景を見ていると、白いものが舞い落ちてきた。
「真由さんってば、子供の私より雪が降ってはしゃいでたもんね」
「もう、言わないでよ!今思い返しても恥ずかしいんだから…//」
あの日、そんな真由さんを見て私は堪えきれずに笑ってしまったんだ。
お父さんが選んだ人が、真由さんで良かったと思った。
だけど、大津先生曰く良くなっている訳ではないらしい。
病は気からってよく言うし、今は精神的に安定しているだけなのかもしれない。
「いつ降るかな?雪……」
「最近気候がおかしいみたいだから、どうだろうね」
「真由さんは雪が大好きだもんね」
「元々好きだったけど、雪のお陰でまりあちゃんと仲良くなれたから、今では大好きよ」
初めてお父さんに真由さんを紹介された日、私は複雑な気持ちを胸に秘めていた。
お父さんには言えなかったけど、正直真由さんに会いたくなかったし、私のお母さんは1人で十分だと思っていたから。
でも、真由さんと話しているお父さんの顔は幸せそうで、真由さんも私に気を遣って一生懸命話し掛けてくれて…真由さんは凄くいい人で複雑な思いは増していくばかりだった。
そんな私の思いは2人にも伝わっていたと思う。
そんな時、レストランの窓ガラスから夜景を見ていると、白いものが舞い落ちてきた。
「真由さんってば、子供の私より雪が降ってはしゃいでたもんね」
「もう、言わないでよ!今思い返しても恥ずかしいんだから…//」
あの日、そんな真由さんを見て私は堪えきれずに笑ってしまったんだ。
お父さんが選んだ人が、真由さんで良かったと思った。