Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
「お待たせっ!行こう!!」

『おう』



お店を出て私たちは並んで歩くけど、手を繋ぐことも腕を組むこともない。


私が京ちゃんの手を引っ張ることはあるけどね。


別にそういう関係じゃないから、そんな雰囲気になる事はまずない。



「どこ行くの?」

『飯、食いに行こうぜ。俺腹減ってんの』

「うんっ」



手なんかつながなくたっていい。


こうして隣で笑いかけてくれるだけで嬉しいし、幸せだから。



「何食べに行くの?」

『何がいい?』

「へ!?決めてないの!?」

『決めてねぇよ』

「こんな混雑する日にお店予約してないなんて信じらんなぁぁい!!」

『うっせぇな、どうにかなんだろ』



本当適当と言うか楽観的と言うか…まっ、もう慣れたけどさ。







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