Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
壁にかけてある時計を見ると、昼の3時を回っていた。


そういえば…まりあッッ!!


待ち合わせの時間から6時間も過ぎてやがる!!


起き上がろうとすると、院長先生に肩を掴まれ止められてしまった。



『まだ動かないほうがいい』

『人を待たせてるんですッッ!!!』



いや、もう待ってないかもしれない。


何の連絡もなしにこんなに過ぎてんだから……。



『それなら心配いらないよ』

『え?』



院長先生が病室のドアの解除ボタンを押し、『入りなさい』と外に向かって声を掛けた。


ドアが開くと、そこにはまりあが涙をボロボロ零しながら立っていた。





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