Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
院長先生がこの病院の研修医を知っているのは当たり前として、何でまりあが知ってんだ?


もしかして大切な男…とか言わねぇよな?



『まりあ、そろそろ成瀬君から離れなさい』

「嫌ッッ!!」

『全く…どうして成瀬君のことになるとそんなに頑固なんだ……』



院長先生は珍しく頭を抱えてしまった。


てか…この病院で働いてるお父さんって……。



『あの…もしかして院長先生とまりあって親子ですか?』

『まりあから聞いてなかったのかい?』

『はい…詳しいことは何も』



今のこの状況も含め、院長先生はまりあに呆れているようだ。


院長先生は俺にしがみついているまりあをはがそうとするが、まりあは泣きながら抵抗していて離れようとしない。


子供か……。


そんなまりあも可愛いと思ってしまう俺は相当まりあに溺れてる。





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