Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
「昴先生は大切な人、いますか?」
『いるよ』
「患者さん何て答えはダメですよ」
『患者さんも大切だけど、身近な人でってことだよね?』
昴さんの表情は穏やかで、心の中にとても大切に想っている人がいるんだなと思った。
『血の繋がりで言えば家族、そうじゃなければ彼女かな』
「彼女……」
『研修生ではなく、医者になれたら結婚する約束をしているよ』
「素敵ですね」
私の言葉に笑顔で返してくれる昴先生。
だけど、次の私の言葉で昴先生の顔からは笑顔が消えてしまった。
「自分のせいで大切な人を失ったことがありますか?お母さんは私のせいで死んだんです」
『いるよ』
「患者さん何て答えはダメですよ」
『患者さんも大切だけど、身近な人でってことだよね?』
昴さんの表情は穏やかで、心の中にとても大切に想っている人がいるんだなと思った。
『血の繋がりで言えば家族、そうじゃなければ彼女かな』
「彼女……」
『研修生ではなく、医者になれたら結婚する約束をしているよ』
「素敵ですね」
私の言葉に笑顔で返してくれる昴先生。
だけど、次の私の言葉で昴先生の顔からは笑顔が消えてしまった。
「自分のせいで大切な人を失ったことがありますか?お母さんは私のせいで死んだんです」