Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
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夕方話をした時はみんなずっと複雑そうな顔をしていた。


いつか私がそう言い出すんじゃないかって分かってたと思う。


だけど、出来れば聞きたくなかっただろうな………。


眠りたいけど眠れない。


1人真っ暗な病室のベッドに横たわったまま、窓から外を眺めている。


カーテンは常に開けている。


景色も見えない部屋にいたら隔離されてるような気分になるから。



「お母さん……私は、最後…どうなるんだろ……」



ゆっくりと目から涙が零れ落ちる。


病気のせいで手が震え、止めようとしても言うことを聞いてくれない。


まるで自分の体じゃないようだ。





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