Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
感触を胸に…
病室にまりあが来なくなった。
原因は俺だ。
来るなとは言ったが、本当に来なくなるなんて思ってなかったのかもしれない。
「はい、どうぞ」
音葉はそう言って綺麗にむいたりんごをのせた皿を渡してきた。
まりあが来なくなってからは、何故か今では毎日こいつが来ている。
「食べないの?」
『食欲ねぇから後で食う』
「最近全然食べてないじゃないの。移植の話がきてもそんなんじゃ受けられなくなるよ?」
『…うっせぇ』
今までだったら言い返してくるのに、ここ最近は俺が悪態をついても何も言わなくなった。
俺が病人だからか?
そう考えると無性にいらついた。
まりあは病人だからと俺に遠慮した様な態度を取ることはなかった。
何かにつけて俺はまりあのことを思い出し、いろんなやつと比べてる。
マジで女々しい男だと思う。
原因は俺だ。
来るなとは言ったが、本当に来なくなるなんて思ってなかったのかもしれない。
「はい、どうぞ」
音葉はそう言って綺麗にむいたりんごをのせた皿を渡してきた。
まりあが来なくなってからは、何故か今では毎日こいつが来ている。
「食べないの?」
『食欲ねぇから後で食う』
「最近全然食べてないじゃないの。移植の話がきてもそんなんじゃ受けられなくなるよ?」
『…うっせぇ』
今までだったら言い返してくるのに、ここ最近は俺が悪態をついても何も言わなくなった。
俺が病人だからか?
そう考えると無性にいらついた。
まりあは病人だからと俺に遠慮した様な態度を取ることはなかった。
何かにつけて俺はまりあのことを思い出し、いろんなやつと比べてる。
マジで女々しい男だと思う。