Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
ドアがノックされ、病室に織原院長が入ってきた。
『お邪魔するよ。具合はどうかな?』
椅子から立ち上がろうとした音葉に、笑顔で「座っていて大丈夫だよ」と声を掛けながら、織原院長は俺のベッドの近くに立った。
『今日は大丈夫です』
「でも食欲がないらしくて、あまり食べないんですよ」
『それは良くないな。食べやすいものに変えてもらうかい?』
『いえ、今のままでいいです。体を動かしてないから前より食欲がなくなっただけだと思いますから』
『それならいいんだが、あまりにも食事を摂っていないようなら考えるからね』
織原院長の柔らかいがしっかりとした声で話す話し方は、まりあと過ごした時間を思い出させた。
『まりあは元気ですか?』
無意識のうちに、自然とそんな事を聞いてしまっていた。
織原院長は笑って口を開いた。
『相変わらずワガママを言うくらい元気だよ』
『…そうですか』
『まりあとは連絡を取っていないのかい?』
『………はい』
織原院長はどう思っているか分からないが、俺の中では凄く気まずかった。
『お邪魔するよ。具合はどうかな?』
椅子から立ち上がろうとした音葉に、笑顔で「座っていて大丈夫だよ」と声を掛けながら、織原院長は俺のベッドの近くに立った。
『今日は大丈夫です』
「でも食欲がないらしくて、あまり食べないんですよ」
『それは良くないな。食べやすいものに変えてもらうかい?』
『いえ、今のままでいいです。体を動かしてないから前より食欲がなくなっただけだと思いますから』
『それならいいんだが、あまりにも食事を摂っていないようなら考えるからね』
織原院長の柔らかいがしっかりとした声で話す話し方は、まりあと過ごした時間を思い出させた。
『まりあは元気ですか?』
無意識のうちに、自然とそんな事を聞いてしまっていた。
織原院長は笑って口を開いた。
『相変わらずワガママを言うくらい元気だよ』
『…そうですか』
『まりあとは連絡を取っていないのかい?』
『………はい』
織原院長はどう思っているか分からないが、俺の中では凄く気まずかった。