Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
眠ったはずの私の目の前には真っ白な広々とした空間が広がっていた。


あるのは茶色の木でできているテーブルと椅子。


そしてその上には飴やクッキーが入ったバスケット。



”……夢の…中?”



私はテーブルに近づき椅子に座った。


凄く静かな空間。


私以外誰もいない。


だけど不安な気持ちはなくて、凄く心地よくて落ち着く。


テーブルの上に腕を組むようにのせ、私はその腕に頭を乗せうつ伏せになった。


夢の中なのにここでも寝ちゃいそう…。


ここで眠ったらまた夢を見るのかな?


そう思っていると、腕を誰かに触られ私は驚いて顔を向けた。


隣に座っている人を見て、私は息をするのも忘れるくらい驚き言葉が出てこなかった。






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