Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
封筒の中には手紙が3枚入っていた。



京ちゃんへ


ちゃんと隣に音葉さんいる?

一緒に読んで欲しいから音葉さんが隣にいないなら、2枚目はまだ見ちゃダメだよ!!

あと、海が綺麗に見える場所で読んでね。



まりあより



どうやらまりあにはお見通しだったらしい。


手紙に書いてる通り隣にはまだ音葉はいない。


後ろを向き、俺は音葉に向かって叫んだ。



『お前がこねぇと手紙読めねぇだろうが!!』

「すぐ行くからもうちょっと待ってよッッ!!!!」



マジおせぇ……。


俺はもう少し先まで足を進めた。


海が綺麗に見渡せるように。


そしてその場に座り込み、音葉が着くまで静かに海を眺めた。






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