Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
胡坐をかいて海をボーっと見ていると、息を切らした音葉が隣に座った。



「ごめん…お待たせ」



本当に反省してるようで、珍しくシュンとしていた。


俺はため息をつき2枚目の手紙を音葉にも見えるように開いた。


だけど、2枚目の一文目を見た瞬間俺の頭の中は真っ白になった。



"やっと、京ちゃんに会えた"



「これ…どういう……意味?」



"目の前に広がってる海と私は一つになったんだよ"

"この大好きな海に私の骨を撒いてもらったの"



「どういう意味!?きょ…う……ねぇ!京ってばッッ!!」



俺に答えを求めるかのように、音葉は俺の体をゆすっている。


何なんだよ…これ……。



『俺にも分かんねぇよッッ!!』



俺たちは混乱する頭のまま手紙を読み進めた。





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