Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
2枚目の手紙にはこう綴られていた。



京ちゃんへ


やっと、京ちゃんに会えた。

目の前に広がってる海と私は一つになったんだよ。

この大好きな海に私の骨を撒いてもらったの。

実はずっと隠してたことがあるんだ……。

公園で京ちゃんと会う少し前に、完治したはずの病気が再発したの。

それで、病院のロビーで会った後くらいからずっと入院してた。

頑張って治療受けてたんだけど、途中で分かっちゃったんだ…もう治らないって。

頑張って治療を受けられたのも、笑顔でいられたのも京ちゃんがいてくれたからだよ。

それと、賭けは最初から私の負けだった。

公園で会った日、最初から私の目的は京ちゃんに会うことだった。

京ちゃんに会えて、一緒に過ごせて、一緒に笑い合って…とにかく全てが幸せだった。

大好きな京ちゃんをもっともっと大好きになった。

私はいつでも京ちゃんの傍にいるよ。

負けたのに望みを聞いてあげられなくてごめんね……。

京ちゃん、幸せな時間をありがとう。



まりあより





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