Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
花に囲まれた丘に着くと、前回同様海は太陽の光に照らされ、綺麗だった。


軽く風邪も吹いていて、その風邪が凄く心地よかった。



「花束、綺麗に包装してもらったけどばらしちゃうね」

『あぁ』



花束のリボンを解き、包装をはがしていく。


そして、その花を半分に分け2人で海めがけて投げた。


暫く海を眺めていると音葉が口を開いた。



「まりあちゃんに届いたかな?」

『届いたよ』



俺が笑うと音葉も笑みを零した。



「京はまりあちゃんが関わってると凄く優しい顔になるよね」

『…そうかもな』

「自覚、あったんだ」

『少しだけな』



音葉はくすくすわらいながら花畑に横になった。


たったままその様子を見ていると、音葉に手を引っ張られ俺も崩れるように横になった。





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