Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
『終わったら連絡するんだよ』

「はぁい」



お父さんの車に一緒に乗せてもらい、病院に着いて私たちは別れた。


お父さんは今から仕事で、私は今から検査。


いつものお決まりの検査を一つずつこなしていく。


最初の頃は検査が嫌で嫌で堪らなかった。


慣れって凄いなって思う。






「織原さん、診察室1番へどうぞ」

「はい」



名前を呼ばれ、掴みなれたドアノブに触れ、私はドアを開けた。





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