Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
診察室には主治医の大津先生がいつもの定位置に座っていた。
今の病気を知ってからずっと、大津先生は私の主治医。
とても信頼している先生だ。
『まりあちゃん!?』
「……昴…さん!?」
大津先生の隣には、白衣を着て胸元に研修医と書かれたバッチを付けている昴さんが立っていた。
この間は私服だったからか、全然分からなかった。
白衣を着るとこんなに雰囲気って変わるんだ…。
『堀口君と顔見知りかい?』
「はい、そんなところです。昴さんの名字今知りました」
『僕もまりあちゃんの名字を今知ったよ。それにまさか院長先生のお嬢さんだったなんて、驚いたよ』
また会いたいと思う程素敵な人だったから、昴さんに会えて嬉しかった。
「また会えましたね」
『そうだね』
私は嬉しいけれど、昴さんにとっては微妙かもしれない。
こんな場所で患者として来た私と会ってしまったんだもん。
それに自分の働く病院の院長の娘だなんて…気まずいよね。
今の病気を知ってからずっと、大津先生は私の主治医。
とても信頼している先生だ。
『まりあちゃん!?』
「……昴…さん!?」
大津先生の隣には、白衣を着て胸元に研修医と書かれたバッチを付けている昴さんが立っていた。
この間は私服だったからか、全然分からなかった。
白衣を着るとこんなに雰囲気って変わるんだ…。
『堀口君と顔見知りかい?』
「はい、そんなところです。昴さんの名字今知りました」
『僕もまりあちゃんの名字を今知ったよ。それにまさか院長先生のお嬢さんだったなんて、驚いたよ』
また会いたいと思う程素敵な人だったから、昴さんに会えて嬉しかった。
「また会えましたね」
『そうだね』
私は嬉しいけれど、昴さんにとっては微妙かもしれない。
こんな場所で患者として来た私と会ってしまったんだもん。
それに自分の働く病院の院長の娘だなんて…気まずいよね。