Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
「京ちゃん!?こんなところで会うなんて奇遇だね!!」
『体の調子でも悪ぃのか?』
「至って元気!!お、お父さんがここの先生でね、待ち合わせしてるの!!京ちゃんこそどこか悪いの!?」
正直心臓バクバク。
病気の事はどうしても京ちゃんにはばれたくなかった。
もし知ったら京ちゃんは優しいから、きっと色々と気遣ってくれるだろう。
でも、そんな気遣いなんて私は望んでない。
『何年か前に心臓の手術受けてるからその定期健診』
「そうなの!?今は大丈夫なの?」
『今は元気だよ。腕のいい先生のお陰でな』
「そっか!良かった!!」
私が笑うと京ちゃんは私の頭をぐしゃぐしゃっとして、『じゃあな』と言って帰っていった。
本当は京ちゃんが心臓の病気を患っていることは知っていた。
私たちが初めて出逢ったのは、京ちゃんが手術を受ける前日の夜だったから。
それに、京ちゃんの主治医をしているのは心臓外科医でもある私のお父さん。
『体の調子でも悪ぃのか?』
「至って元気!!お、お父さんがここの先生でね、待ち合わせしてるの!!京ちゃんこそどこか悪いの!?」
正直心臓バクバク。
病気の事はどうしても京ちゃんにはばれたくなかった。
もし知ったら京ちゃんは優しいから、きっと色々と気遣ってくれるだろう。
でも、そんな気遣いなんて私は望んでない。
『何年か前に心臓の手術受けてるからその定期健診』
「そうなの!?今は大丈夫なの?」
『今は元気だよ。腕のいい先生のお陰でな』
「そっか!良かった!!」
私が笑うと京ちゃんは私の頭をぐしゃぐしゃっとして、『じゃあな』と言って帰っていった。
本当は京ちゃんが心臓の病気を患っていることは知っていた。
私たちが初めて出逢ったのは、京ちゃんが手術を受ける前日の夜だったから。
それに、京ちゃんの主治医をしているのは心臓外科医でもある私のお父さん。