Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
俺は素直に家の住所をまりあに送った。


今まで俺の家に来たことがある女は音葉だけ。


といってもお袋と仲が良かったからな訳で、お袋が出て行ってからは1度も来ていない。



ピンポーンッッ


モニターを見ると息をきらして立っているまりあが映っていた。


その姿を見て自然と笑みが溢れた。


急いで来てくれたんだな。


上まで上がってきたまりあがインターホンを鳴らし、俺はドアを開けた。



「京ちゃん大丈夫!?」

『あぁって…何だよその大荷物』

「体に良さそうな物色々買ってきた!!」



笑顔で答えるまりあを見て、本当に可愛い奴だなと思った。


『入れば?』と言うと、満面の笑みで無邪気に「お邪魔しますっ」と言って入ってきた。


こいつに警戒心って言葉はねぇのかよ。


俺だからなのか、どの男にもそうなのか、考えれば考える程モヤモヤが広がった。






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