Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
夕方近くなって真由さんは海を連れて帰ってしまった。


1人きりの病室…静かな空間……。


私のいる個室の病室は普通の病室ではない。


VIP専用の個室だ。


一般の個室よりもセキュリティがしっかりしていて、各部屋それぞれカードキーが用意されている。


勿論ナースステーションも別に用意されている為、緊急で何かが起こった場合も問題は無い。



コンコンコンッッ


「はぁい」

「夜の食事のお時間です」



ドアのスイッチを押すと、ドアが開くようになっている。


ドアを開けると看護師さんが夜ご飯をベッドの上のテーブルに置いてくれた。


病院食は嫌いじゃない。


元々薄味が好きだし、バランスのいいものを食べていると思うと、不思議と美味しく感じる。






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