Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
リビングで飯を食っていると、まりあがおかゆを買ってきてくれたことを思い出した。


温めるだけなのに、キッチンで楽しそうにしてたっけな。


まりあのことを知れば知るほど、俺の周りにはいないタイプだしもっと知りたいと思う。


あいつはいつも一生懸命で、人の事で怒って、そして不思議と見返りを求めない。


あいつの幸せは何なんだろう…。


そんな事を考えていると、まりあに貰ったイルカのストラップが目に入った。


気付けば携帯を手に取り、まりあの番号を鳴らしていた。



"「もしもし」"

『起きてたか?』

"「起きてたよ」"

『お子ちゃまだから寝てるかと思った』

"「星…見てるよ」"



いつもみたいにブーブー言い返してくると思っていたから、まりあの反応に拍子抜けしてしまった。


いつものまりあからは想像出来ないほど、おしとやかな雰囲気だなと思った。





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