Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
優君はいつも笑顔で元気だけど、本当は寂しくて寂しくてしょうがないことも知っている。
そんな優君が必ず涙を流すのは、面会時間が終わってお母さんが帰ってしまった後…。
16歳にもなる私が寂しくてしょうがないのに、まだ6歳の優君が寂しくないわけがない。
「いつも乗り物の絵本がいいって言うのに、わんちゃんがいいなんて珍しいね」
『わんちゃん飼ったの!!まだ赤ちゃんなんだよ』
「そうだったんだ。なら、お家に帰ると待っててくれる家族が増えたんだね」
『うんっ!僕が帰ると尻尾をブンブン振りながら走ってくるんだ!!』
身振り手振りで一生懸命犬の話をしてくれる優君。
わんちゃんが少しでも優君の心の支えになってくれればいいなって思う。
「わんちゃんの名前は何にしたの?」
『ユウだよ!!』
「え?」
『僕がお家にいなくても、ママが寂しくないように……』
「優君はお母さん思いだね」
優君の頭を撫でると、優君は嬉しそうにはにかんだ笑顔を見せる。
自分も寂しいのにお母さんの事も考えてあげられる、心の優しい子だなと思った。
そんな優君が必ず涙を流すのは、面会時間が終わってお母さんが帰ってしまった後…。
16歳にもなる私が寂しくてしょうがないのに、まだ6歳の優君が寂しくないわけがない。
「いつも乗り物の絵本がいいって言うのに、わんちゃんがいいなんて珍しいね」
『わんちゃん飼ったの!!まだ赤ちゃんなんだよ』
「そうだったんだ。なら、お家に帰ると待っててくれる家族が増えたんだね」
『うんっ!僕が帰ると尻尾をブンブン振りながら走ってくるんだ!!』
身振り手振りで一生懸命犬の話をしてくれる優君。
わんちゃんが少しでも優君の心の支えになってくれればいいなって思う。
「わんちゃんの名前は何にしたの?」
『ユウだよ!!』
「え?」
『僕がお家にいなくても、ママが寂しくないように……』
「優君はお母さん思いだね」
優君の頭を撫でると、優君は嬉しそうにはにかんだ笑顔を見せる。
自分も寂しいのにお母さんの事も考えてあげられる、心の優しい子だなと思った。