愛を知った時
―嫉妬そして危機―結花編
次の日気が付いたら、すっかり眠ってしまっていた私達。



起きた時に、好きな人が横に居る幸せ…



それを知ってしまったら最後。



私達は、お互いの家に良く泊まる様になった。





今日はいつもより早く学校が終わり、課題用の生地を見に出かけた。



安くてかわいい生地も見つかり、大満足で駅に向かった。


すると、向こうから歩いてくる見慣れた顔があった。

私が名前を呼ぼうとしたとき、見知らぬ女性に気が付いた。



すると、香が先に私に気が付き


「お~結花~~!!何してるの?」

と、声をかけてくる。


「課題用の生地を買ってた。」


そう言うと、私は隣の女性にペコリと挨拶をした。


「初めまして。樋口結花です。」

「初めまして宮内です。広瀬君から聞いてるわ。彼女さんでしょ」


そう言うと、香に目配せをして


「本当に可愛い子じゃない。」



香……結花の事話してくれてるの?





なんだか嬉しいな。




香は、ただ照れながら笑っている。
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