愛を知った時
「それより、ケーキ食べに行こうよ♪もちろん結花のおごりで」

「あ、そうだったね。どこが良い?」


「銀座の…」


「ぎ…銀座?!」


銀座なんて普段行かないし…



お財布とにらめっこしながら、オロオロしてる私を笑いながら見ている千夏。


「うそうそ、コムサカフェのケーキが食べたいな」


もう!!意地悪だ!!!


「じゃあ、帰り道の所にあるよね」

「よし、行くか!!」


私達はコムサカフェに向かった。
今日は本当に天気が良くて気持ちが良い。


10分ほど歩くと、綺麗なガラス張りの建物が見えた。


ショーケースの中には、フルーツが沢山乗っていたり、デコレーションが凝っているケーキが沢山並んでいる。


「やばい!!!どれにしよう~~」

「やっぱ迷っちゃうよね」


そう良いながら散々悩んだ挙句、私はベリーが乗ったのを、千夏はチョコレートにくるまれたケーキを頼んだ。


「はぁぁぁぁ~~~~シアワセェ」

「本当に。。。天気は良いし、ケーキは美味しいし」


ケーキをほお張りながら、しばしの幸せタイム。


「これからバイトなんて最悪だなぁ」

「そっか、今日バイト有るんだ~~」


千夏は家の近くのファミレスでバイトしてるのだ。

「何時に出る?」

「もうそろそろかな…行きたくなぁい!!!」


そう言って、ダラーンとテーブルにへばりついてる。


「こらこら、ほんなら行くかね。。。」

「はぁぁい」


そう言いながら、渋々立ち上がった。

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