愛を知った時
これは、偶然?


それとも、必然?


私は目が点になった状態で、話を続ける。


「結花ちゃんこんな所で何やってるの?」

「私この近くが学校なんです。今日は友達とケーキ食べてて…」


香さんは

「結花ちゃん学生なんだ!!若い!!」

「いや…そんな事は…香さんこそ何やってるんですか?」

「俺は見てのとおり仕事だよ。外回り…あ~~しんどかったよ」


そう言いながら、頭を掻く仕草をする。

そんな何気ない仕草も、大人でカッコイイ。


「そっか。。。大人って大変なんですね!」


私がそう言うと、香さんは私の頭をポンポンと撫でながら



「そうだよ。大人は大変なんだよ」


と笑顔で言った。





----キュン----





ヤバイ。。。ヤバイヤバイヤバイ。。。



もう、大人ってこんな感じなの?!



私は顔が唐辛子になってるくらい赤かったと思う…


でもきっと、夕日の赤さだって思ってくれるよね?!


「もう、お仕事終わりですか?」

「いや、これから会社に帰って残ってる仕事を済ませなきゃ」

「会社に戻るんですか…」



少し残念。。。



そうだよねそういうもんだよね。

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