愛を知った時
「結花ちゃん、俺の事嫌い??」

あんまり、結花ちゃんが冷たいから聞いてみた。


「嫌いとかじゃなくて、軽い」



軽いって…きついなぁぁぁ



「なんだよ、軽くないってば」


「何かね、そう言う事を誰にでも言ってるでしょ~って感じだし」



言ってる訳ねーーじゃんよぉぉぉ!!!



結花ちゃんには、ストレートに言わなきゃ分からないんだな。


俺は、自分の気持ちも限界に来ていた事もあり、


「結花ちゃんにだけなんだよ。俺と付き合ってよ」


そう言って結花ちゃんの手をつかんだ。


結花ちゃんは、びっくりした顔をしている。


「又からかって!!ちょ…私彼氏居るの知ってるでしょ?!」


「知ってるよ。でも、好きだから…」


結花ちゃんは顔を上げた。

俺は、結花ちゃんの目を見つめて言う。


「結花ちゃん、こんなにアピールしてるのに、全然気が付いてくれないんだもん」

結花ちゃんは、俺の手を振りほどこうとした。

俺は離さない。



俺もそんなにタフにはなれないよ。。。



結花ちゃん…本気なんだよ


「…伸…痛い…手離して」


「伸いつもと違うよ…どうしちゃったの?」


本当の俺はこっちなのに…


結花ちゃんは無意識に傷つけるんだね。。。

「……ごめん。でもさっきの話本当だから…」


そう言って俺は結花ちゃんから手を離した。

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