愛を知った時
――――バタン


ドアが閉まる。。。



最後まで撃沈だったな……




カッコ悪!!!


でも、何だかすっきりした気持ちになった。


これで、少しはショーに集中できるかな…


そう気分を奮い立たせる。



『いっちょ行きますか~~』



そう呟いてメイクを続けた。




―――次の日―――


俺は気分を入れ替えて本番に臨んだ。


ぶっちゃけ忙しくてよかった。

俺だって堪えてない訳じゃない。



本番1時間前に、お客さんの元に行ってお出迎えをする。



……このメイクで…マジ恥ずかしい。



俺はロビーに行くと、高校の時の友達とか幼馴染とか来てくれていた。


嬉しいやら恥ずかしいやら…



マジ、成功させないとな。



そんな時、見覚えがある顔を見つけた。


俺はそいつの元に行った。


「お取り込み中ごめんね」


「結花ちゃん、ごめん。席をはずしてもらえる?」


「なんで?」


何でって…何でもだよ。


気を利かせたのか、そいつはそう結花ちゃんを促した。


「結花。男同士の話」


結花ちゃんが離れていくと、俺は話し始めた。


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