愛を知った時

私達は顔を合わせた。

「もう、お父さん飲み過ぎちゃって…でも、パパもママの香君なら大賛成よ」


「!!!!!!」


って…結婚なんて考えてないし、まだ考えられないし。


しかも、そういうのってちゃぶ台ひっくり返して

『娘はやらん』

みたいなのになるんじゃないの?!


「そんなの…」


私が話し始めた時


「結婚はもちろん考えています。
 でも、まだ結花さんには夢が有ります。僕がそれを潰すことは出来ません。

結婚は、結花さんが夢を掴んでからさせてください」


そう言って頭を下げた。


「こう…」


ママは香に


「本当に……あなたなら大丈夫ね。結花は我侭ですが、お願いしますね。ねぇお父さん」


「そうだな。香君頭を上げてください。こちらこそ、結花をお願いします」


「ありがとうございます」


香は目をウルウルさせてしまっている。


「まあまあまあまあ、飲みなさい」


あ~~~展開が早い・・・

何でもう結婚の話なんだ??


それにしても、香がそこまで考えていてくれているなんて…



すごく嬉しい。。。



結花は香を見た。

香も笑顔で結花を見る。


その傍らで盛り上がっている両親が居た。


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