愛を知った時
―出会い―香編
----ピロピロン ピロピロン

うわぁ…やべっ!!
昨日は飲みすぎたみたいだ。。。

まだ、お酒が抜けていない。
その証拠に頭がグワングワンする。

『…二日酔いか』

昨日は取引先との接待でかなりの量を飲まされた。

お酒は、そんなに弱いほうではないんだけどな……

どうやら、昨日は疲れていたせいか酔いが回るのが早かったみたいだ。

でも、これも仕事のうちと言う事で毎回お付き合いをさせられる。


俺は、広瀬 香(こう)24歳。

入社2年目。

やっと営業の仕事にも慣れ、人並みに契約が取れるようになってきた。
それに伴って、仕事も楽しいと思える様になった。


俺はいつもの様に、簡単にパンをかじりつつ身支度を整えた。

『~~~~ハァァ』

最近疲れが取れない。
10代の頃は何をしても疲れなんて知らなかったんだけどな。

そう思いながら、急いで家を出た。


いつもの満員電車。

初めはきつかったけど、もう慣れかな。
音楽を聴きながら乗り込む。

今日は外回りに行かなきゃ…

俺は簡単に頭でシュミレーションをし始める。

そうするとなんとなく時間が早く感じるから不思議だ。


……そんな事をしてるうちに駅に着き出社。

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