愛を知った時
―退院―結花編
次の日には大阪に居る私。
だって香に早く会いたいんだもん。
私は早速病院に行った。
香は病室には居ない…
看護婦さんに聞くとリハビリしているみたい。
邪魔しちゃ悪いから、勝手に鍵を借りて行った。
「明日行くってメールしといたから良いよね?」
一応看護婦さんに言伝をして、香のマンションに向かった。
社宅と言っても普通のワンルームマンション。
きれいに整備されている。
私は鍵を開けて中に入る。
当たり前だけど、部屋は汚いまま放置されてる。
何か出てきたりして…
私は部屋を歩き回ってみると、
私と2人で写る写真が至る所にあるんだ。
香……
嬉しいな。。。
以前、会社の人達が言ってた通りだ。
幸せな気分に浸って居たかったんだけど、そうも言ってられないわね。
『こりゃ引っ越しの準備より、先に片付けだな……』
私は洗濯、洗い物、掃除を片っ端からしていった。
結局、なんだかんだ落ち着いたのは夕方を回っていた。
『ヤバい!もうこんな時間かぁ』
どうせダンボールも取りに行かなきゃだし、
今まで何も食べてないからお腹ぺこぺこ。
私はコンビニで夕飯を買い、病院に向かう事にした。