愛を知った時
ものすごくキラキラしている。
結花…喜ぶかな。。。
「これって、いくらですか」
こんな事聞くのって、恥ずかしい事かな?
店員さんは電卓を持ってきて
「こちらでございます。」
ひっくり返るかと思った。
俺にとっては、ため息が出そうな値段だった。
それを察知したのか、店員さんが
「こちらに似た物もございますので、お持ちしますね」
さすがプロ!!!
よく教育されてるもんだ…
そんな事を感心しながら待っている。
やがて何点か持ってくる。
その中で、さっきのに似ている結花に似合うものを選んでみた。
さっきよりダイヤは小ぶりだけど、結花に似合いそうなかわいらしいデザイン。
「すみません、これって…」
「はい、こちらでございます」
そう言って電卓を見せる。
これなら、何とかなるな。
「これにします」
「ありがとうございます。それでは、おサイズは?」
「サイズ?!」
「はい、おサイズは…」
「指輪ってサイズがあるんですか?!」
俺って、かなり間抜けかも…
店員さんは、少し考えてから
「何かお客様の指輪を、お付けになったりしたことはございますか?」
俺の…
あっ!!!
かなり前に俺の小指にはめていたのを、中指に付けて遊んでいたのを思い出した。
俺は店員さんに告げると、俺の小指のサイズを測った。
そこから大体のサイズを考えてくれた。
「お客様、もしサイズが違っておりましたら御直し致しますので。」
「すみません。」
本当に俺ってダメだなぁ。