愛を知った時

俺は覚悟を決める。



「結花……」



結花が、無邪気な顔で俺を見た。




「なに??」



自然と真剣な顔になる。




無言が続く。




「どうしたの?」




結花は心配そうに俺を見る。





「俺は、何が有っても結花を守る。苦しい時も楽しい時も……どんな時も結花と一緒に生きていたい。」








「……香…?」









「俺と結婚してください」







そう言って、俺はポケットから小さな箱を取り出す。






「香…」






俺は緊張しながら返事を待つ。







「もちろんです」







結花は、涙を流しながら答えた。







「……ほん…とうに?!!」






驚きと、喜びで立ち上がりそうになる。



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