愛を知った時
―就任パーティー―結花編
その後1週間、2人の空き時間を使って式場を見て回った。
香は、私が良いと思った所で良いよって言っってくれた。
結局、横浜の馬車道にある式場と、青山の式場の2つに絞られた。
香に聞いたら
「そうだな、教会の感じが良いのは横浜の方じゃないのか?」
「そうか…そうだね、2次会もするからね」
って事で馬車道の方に決定。
結婚式と披露宴は、親族と上司のみで行う事にして、友達には2次会に来てもらう事にした。
私達は、馬車道の式場まで行って話を聞いてきた。
なるべくコストを抑える方向で話がまとまり契約。
結局9月は開いていなかったので、10月になった。
―――第2日曜日―――
私達は、速攻招待状リストを作って手作り招待状を作り始めた。
私は千夏に電話した。
ウェディングドレスの相談をしたかったのだ。
千夏には、私のウェディングドレスを作って欲しいんだ……
「相談なんだけど…」
「なに?出来ることなら。」
「実は、ウェディングドレスを作ってもらいたいんだけど」
そんな私のお願いを、
「絶対作る!!!」
って、かなり乗り気で引き受けるって言ってくれた千夏。
嬉しくて泣けてきちゃうよ。。。
「もちろん、お金は払うから!!」
って言う私に
「何、水臭いこと言ってんのよ!!」
って逆に怒られちゃった。
悪いからって言う私に、こんな事しか出来ないからって。
千夏が親友で本当に良かった…
『じゃ、今から生地を見に行くわ』
そう言って千夏は電話を切った。