愛を知った時
香さんはビックリした顔をした後



―――よしよし



と頭をなでながら


「結花ちゃんは甘えん坊さんだな~よし、お兄ちゃんが送ってあげるからね」

「……でもやっぱり悪いから…」

「大丈夫だよ。結花ちゃんどこに住んでるの?」

わたしは家の駅名を言うと

「なぁんだ、近いじゃん!」


そう、香さんは結花の駅から2つ先の駅に住んでいた。



香さんにとって結花はやっぱり妹なのかな?


結花色っぽくないし。。。


子供だし。


胸無いしさ。


私達は電車に乗り私の住む駅に向かった。


香さんはずっと笑顔で結花を見ている。




「香さん、わがまま言ってごめんなさい。私大丈夫だから、このまま乗って帰って大丈夫ですよ。」


「良いの、俺が送りたいから」




今度は結花がビックリして目を丸くした。



そんな事言うと、期待しちゃうんだよ。。。
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