愛を知った時
―惹かれ合う2人―香編
お昼に交換した携帯番号。。。

俺は、無意識に携帯を開けてしまっていた。




『何やってんだ俺!!!!』




そう呟きながら、携帯を閉じる。


今日も残業…


昼間の事をついつい思い出してニヤけてしまう。



もちろん、佐々木は見逃さずに


「なんか良い事有っただろ~~」


こう言う所は、抜け目なく見てる。


「なんにもねーーーーよ」



そう言って、又パソコンとにらめっこ。



にしても、携帯が気になる。




学生かよ!!!




やっぱり、連絡なんか来ないよな。
期待しちゃいけないのは、分かってたんだけどさ…


あ~~~~これじゃ仕事にならん!!



「タバコ吸いに行くわ」



そう佐々木に言って抜け出す。

俺は早速携帯を開き、メールを考えた。




結構悩んだ。。。




こういう時って何書いて良いんだ?!

結局、何だか無難なつまらないメールが出来た。



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お疲れ様です。

今日はびっくりしました。
こんな偶然ってあるんだね!!

今度はゆっくりご飯でも行こう♪

それじゃ、ゆっくり休んでね。

          kou

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これ…送るのか??

そう思ってたらいきなり後ろから肩を叩かれる。


思わず親指に力が入り、送信ボタンを押しちゃってた。。。

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