愛を知った時
「何が食べたい??」

「ん~~なんでも食べます」


何でもかぁ~~

焦ってたから何にも考えてなかったんだよな。。。



俺の行く店は、大体赤提灯。

でも、そんなところは連れて行けないし・・・

俺は以前、友達と行った店を思い出した。


「じゃあちょっと歩くけど大丈夫?」


結花ちゃんは笑顔で頷いた。


着いたお店は、落ち着いた感じのダイニングバー。

各テーブルが個室みたいになっている所なのだ。


落ち着けるかなと思ってチョイスした。

俺達は一番端の個室に通された。

「落ち着いた所ですね」

「あ~新宿の割にはね。こんなんで、良かった??」

「はい!!!」

「良かった」

俺は結花ちゃんの返事を聞いてホッとした。


「結花ちゃん飲み物は?」

「ジンジャエールで」

「あれ??飲めないんだ」

「あっ、一応未成年なんで…」



み・・・未成年!!!



俺は、目を丸くしながら聞いた。

「結花ちゃんいくつ??」

「19です」

「そうか、学生だもんね~」


19歳か…


若い!!!


俺なんて、もうおっさんに見えるんだろうなぁ


ちょっと凹むな。


メニューを開きながら


「食べたいの頼んでね」

「ん~~おまかせします」

「おまかせかぁ~~好き嫌い有る?」

「……タマネギ…とか」


可愛いなぁ~~結花ちゃん。

「結花ちゃんは本当に可愛いなぁ、子供みたい」

「ひど~~い!!!私もう大人ですよ!!」


顔を真っ赤にして怒る結花ちゃんは、本当に子供みたいで可愛かった。


俺は店員さんを呼んで、適当に注文した。

結花ちゃんが、緊張しているみたいだった。
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