愛を知った時
『えっ…』



結花、真っ赤になっちゃうよ。


初めて繋いだ香さんの手は、おっきくてゴツッとして男の人の手だった。

「結花ちゃんなんか食べる??買ってくるからさ。」

「任せます。。。」

結花は恥ずかしくて顔を上げられなかった。



さっきのは何だったの??




あんな事されると期待しちゃうってぇぇ!!



香さんが帰ってきてすぐに映画が始まった。

映画が始まってからも、私は色々考えてしまったのと緊張で内容をぜんぜん覚えてなかった。

「意外と面白かったね」

「は…はい」


本当は全然覚えてなかったんだけど(笑)


「結花ちゃんちゃんと起きてた??」

「起きてましたよぉぉぉ」

「じゃあ主人公の名前は?」

「………」

「やっぱ寝てたでしょぉ」


そう言って香さんは笑った。


結花は、顔を真っ赤にしながら

「起きてましたぁぁ」

と反論。。。

起きてはいたもん。

見てなかっただけで(笑)


「お腹すいた?」

「あんまり空いてないかも。。。」

「そっか、じゃあお散歩でもしよっか」

「うん」

みなとみらいの海岸を散歩する事にした。

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