愛を知った時
「そんなの少なすぎ。」


私は香さんに渡そうと、再度手に握らせようとした。


「もう、結花ちゃんは頑固だなぁ」


そう言うと、私が行くより先に結花の手を引っ張った。

私は予想外の事に、バランスを崩し香さんの腕にしがみつく形になった。


「ご…ごめんなさい!!」


「頑固な結花ちゃんには体で払って貰います」


「えっ?!」


私がパニクってると、笑いながら


「バイクまでこうさせて」


そう言って手を取った。




何???



大人の体で払うってこういう事?!

私ってば、いやらしい事考えちゃったじゃん!!




ばかばかばかばか結花のばかぁ~~




そして、なんだこの状況…




私の頭はパンク寸前だった。
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