愛を知った時
「はい」

「これ香さんの??」

俺はバイクを撫でながら言った。


「そう、可愛いだろ?」
 

結花ちゃんはバイクを睨みつけている。



バイク嫌いなのか?!



とりあえず、俺らは横浜に行くことにした。

メットはブカブカで動いてしまうらしい。


「ごめんな。俺サイズのだから…」


だよな。
俺のサイズじゃ、でかいはずだわ。



何だか久々に、後ろに人を乗せて走るかも。

今日は安全運転でな。。。

そう言い聞かせて発進させる。


「ちゃんとつかまっててね」


ギュッとしがみつく結花ちゃん。

俺のドキドキが伝わりそうで、余計鼓動が早くなる。



落ち着け。。。




自分に暗示をかけるように言い聞かせる。




俺らは1時間位で横浜まで着いた。

「意外と早く着いたね」
「はい」


近くにバイクを置き、俺達は中華街を散歩した。


結花ちゃんは何だかものすごいはしゃいでいる。


どうやら、久しぶりの中華街なんだって。


色々見たりかぶったり…楽しそうな結花ちゃんを見つめてしまう。

子供のようなキラキラした目…


「結花ちゃんは元気だなぁ~」

「えっ?そうですか?」

若いっていいなぁ(笑)

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