愛を知った時
「……この店……誰と来たのかなぁって…」
俺は正直ビックリした。
結花ちゃんがそんな事思ってくれてるなんて。
俺はニヤッと笑いながら
「知りたい??」
って…アホか。。
「知りたくないです」
結花ちゃんも察知して言う。
「お得意先の接待だよ。社長が女性だったから居酒屋よりこういうお店にしたんだよ」
「お仕事……か」
「安心した??」
「べ……別に!気にしてないです!!」
やっぱり素直で可愛いな。
やっぱり、結花ちゃんはデザートが好きみたいで、食べながらだいぶテンションが上がっている。
女の子だもんなぁ~~
俺は結花ちゃんが居ない間に、お会計を済ませる。
結花ちゃんが戻ると立ち上がり
「じゃあ帰ろうか」
「もしかして、もうお会計済ましたの?」
「いや、顔パスだから」
「マジで!!!」
こんな事まで信じてしまう結花ちゃんが、愛おしくて仕方が無い。
「うっそ~~信じたしょ~」
やられた!!って顔をしてついて来る結花ちゃん。
数千円出して俺の手に握らせた。
「貰って下さい。じゃなきゃ次から香さんと遊べない!!」
その気持ちだけで充分なんだよ。
俺は、結花ちゃんと一緒に居れる事が幸せなんだから…
それじゃーーー気が済まない!!って顔で見てる結花ちゃん。。
俺はその内1枚抜き取り
「じゃあ貰うね」
そう言って残りを返した。