愛を知った時

「いたっ…い」



私は、そう言って香さんの腕からすり抜けた。



香さんは、真っ直ぐとこっちを見据える。




そこにはいつもの香さんじゃなく、男の香さんが居た。






「コウさん…怖い…」





香さんは荒っぽいキスをした。




「ん……なん…なんで?」




私は香さんを突き放した。





「結花、俺は男なんだよ。」

「うん。」

「あんな事言われたら、俺は結花をめちゃくちゃにしまいそうになるよ」



香さん。。。




私は香さんとなら覚悟は出来ているんだよ。




「……して。」



予想外な答えに、驚く香さん。


「えっ…?!」

「結花をめちゃくちゃにして良いよ」


香さんは、私の肩を掴んで


「結花、何言ってるのか分かってるのか?」

って聞くの。


だから、

「香さんにだったら何されても大丈夫だから、意外と強いから…」

って言ったんだ。

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