夏の約束。
*2
星空
「つか、その格好寒くないわけ?」
今のあたしは、Tシャツに脚の露出が高いショーパン
「大丈夫大丈夫!!てか、蒼~どこに連れてってくれるの?」
「着くまでのお楽しみ!んじゃ行くぞ」
夜8時過ぎ。
蒼はどこかに連れてってくれるらしい。
「…」
海岸を無言で歩くあたしたち
砂浜に沢山の、あたしたちの足跡がついていく
蒼、足大きいね。
にしても、何だかちょっと体が冷えるな…。
あたしが身震いしていると
「ほら。やっぱさみーんだろ?」
と乱暴にパーカーをあたしに投げる
「ありがと…」
(もー…もうちょっと優しくしてくれたっていいじゃん…)
いじわるで
すぐ人をバカ呼ばわりして…
でも、ふと男らしさを見せて
無邪気な太陽みたいな笑顔をむけて…
久々に会ってすぐに好きになった。
周りから見ればあたし、単なる一目惚れにすぎないのかな?