夏の約束。
約束
「朝かぁ」
カーテンの隙間からさしこむ、眩しい光
外は晴れてるけど、あたしの心は晴れていない
ふと目覚まし時計を見ると…
「やっば!もう10時じゃん!!」
時間てのはほんとに早いもので、出発日になってしまった
11時にここを出るのに、大幅に寝坊したあたし
昨日の夜、帰ってきたのは11:00
それからぼんやりしながらのろのろ帰りの支度しつつ、気づけば真夜中になっていた
「んー眠い!!」
眠いけど…
蒼のことを考えると、眠気が覚めていく
「羽美、起きた?」
蒼だ!!
「今起きたよー!早く準備しなきゃね!」
「…早いよな。もう少し、いてもいいんだけどな」
「え?」
「バーカ冗談だよ!お前みたいなうるさい奴がいたら迷惑になるだけだし?」
「あ…うん。そうだよね」
いつものいじわるも、言い返す気になれない