夏の約束。


「ねぇ、蒼…?」


緊張で顔が赤くなっていく


蒼は一瞬何か考えたような表情をして…
けどすぐ優しい表情になって、



「羽美、小指だして」


「うん?」


絡められた小指


「また来年も再来年も絶対、俺に会いに来い。別に夏だけじゃなくてもいいし。で、男はつくらないで。これ、約束だから!」

そう言って、子供みたいに無邪気に笑う

あたしが好きな蒼の笑顔


「…うん!わかった!」
あたしも笑顔で返す




絶対、会いに行くからね


あたしたちの約束


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